登別 天華園
2005年7月16日
天華園。
1992年春に開園し、1997年には閉園になった、
中華料理と中国雑技団による演技などで注目を集めたテーマパークだ。
その後、どこかの観光事業が買い取り…という話もあったそうだが、白紙になったらしい。
閉園してから10年経っている事もあり、
入れないかもな、という不安もあったが、
今行かなければ、もう完全に跡形も無くなってしまうかも、
と思い、登別へアクセル全開で向かう。
正確な場所は分からなかったが、
五重塔がどどーーーんとそびえていたので、発見できた。
門には予想通り「立ち入り禁止」看板が。
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…さて、入園。
広い、広い。
無駄に広い。
おまけに似たような建物ばかりで迷子になりそうだ。
石がメインでもあるのか、
段差がたくさんあり、身体障害者や子供にはやさしくない施設になっている。
入り口です。
最初に、受付。
登別マリンパークニクスといい、登別の施設はなぜ高いのだろう。
丸い入り口が素敵。
園内は結構キレイだ。
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さて、レストラン…だった建物。
台所だった事がわかる。
中の物はほとんど残っていない。
他の廃墟と違い、年月が経っている割には、
窓ガラスが割れてもいないし、BB弾ひとつ落ちていない。
雑草もひどくないし、どうやらキチンと管理されているようだ。
レストラン。
外にはバーベキューコーナー。
石でできたイス。
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大きなホール。
ここで演技が行われていた…のかな。
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ここの床には、0から9まで数字がふってある。
何があったのか?
天華園は広い。
そして、どことどこがどう繋がっているか分かりにくい。
中心部を離れると雑草も生えてきているので、
道が途中で行き止まりになったりもする。
気がつけば、ここはどこ状態…。
崩れてきている所もある。
廊下は狭い。
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腰をかける事ができるてすり…らしいのだが、
もうサビで腐ってきている。
なにやら占いを発見。
目をつぶって歩いて、「寿」の字に触れたら、長寿らしい。
私も早速やってみた。
結果は…触れてしまった。
長生きしたくないのに。
セルフのレストラン。
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もともとはパンダのイラストがあったのか?
ダルマは何を思ってる?
浮かれ気味なのが、余計に寂しい
天華園のポスター。
中国清朝宮廷の別荘などをモデルに、本場の技術で造った建設と庭が登別に生まれました。
料理、ショッピング、イベントを楽しめる新しいカルチャースポット、天華園。
ぜひ、あなたの五感で感じてくださいー…。
レジ。
モニターになにか焼きついている。
昔の壮健美茶だな…。
岩。
もともとは上から滝が流れていて、洞窟は隠されている。
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中はひっそりしていて、素敵。
園内にはこういった石がたくさんある。
岩と洞窟。RPGの世界。
急な石段を登るとー
そこには泉が。
中国といえば、泉だよな。
らんま二分の一で出てきた泉では無く問泉院。
この天華園の源泉。こころ。だそうで。
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釣鐘と五重の塔。
釣鐘は中国国交回復20年だかを記念して
中国北京から贈られたものらしい。
もう鳴る事は無い。
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さて、メインの五重の塔。
五重塔、五重塔呼んでいるが、正確には永安宝塔という名前。
清の時代の装飾によって作られた不思議な色彩の塔。
中国北京にある寺の塔をモデルに作られたらしいが、
そっちは13重で、中国最大の塔らしい。
塔の入り口
左側には動かないエレベーター。
中央がらせん状の階段になっている。
狭くて暗くてちょっと苦労した。
床。
屋上から見た、登別大橋。
屋上から見た、天華園。
こんなに広くてキレイな施設なのに、
今はもう誰も居ない。
登別市の期待を受けて作られたテーマパーク。
たくさんのお金をかけて作られたと思われる。
そういえばカナディアンワールドも潰れてしまい、今は無料の公園だ。
ここもそうなるのだろうか。
それとも、跡形も無く消えてしまうのだろうか。
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