昭和炭鉱

2006年5月5日



さて、今回の目的地は、昭和炭鉱とその炭住。
昭和5年に操業開始。昭和44年に閉山。
今も昔も熊に怯える地帯らしい。











ここは電波の届かない場所。
携帯電話は時計とカメラにしかならない。


入り口。
看板には「昭和炭鉱入り口」とか会社名とか書いてある。
熊の看板は伊達でも演出でも無い。
熊や鹿や色々な動物の足跡がたくさんある。




目的地までは、雪道を4キロ近く歩くらしい。
慣れない長靴、雪は深く歩きにくい。
体力がどんどん減っていく…。

人の後を歩いたら、埋まらなくて楽だよと聞くが、
私の足が短く、歩幅が合わない。

普段500メートルも歩かないので、息が切れる。
しかし、「廃墟が待っている」という現実が私を動かす。

 










この端渡るべからず。
端っこ歩いたら、確実に川に落ちる。
雪でどこまで道なのかよくわからない。


















なにやらコンクリート建造物。

 

















建物は雪に埋もれている。

   


中はこんな感じ。
洞窟っぽい。
アイテムは、机と空き瓶。
 





















さて、昭和炭鉱跡が見えてきた。
山奥に木の陰にひっそりと潜む…がその巨大な体とオーラは隠せない。















内部。
下は水びたし。
上からもどんどん水が落ちてくる。
グーニーズを思い出して、当たったら体力が減ると、ひとり個人的な設定を作る。

 

 












入り口には木の扉があったらしい。
しかし、今はその残骸があるのみ。
しかも言われないと気がつかないほどの。

















ジュースでは無い。
サッポロビールだ。
「オールアルミニウム缶」とこれでもか、という主張っぷりがかわいい。
リサイクルのマークは無し。















レンガの建物。
選炭場かな。
童話「3匹の子豚」において末っ子が作ったいたのがレンガの家だっけな。
狼から身を守ってくれる頑丈な建物というイメージがある。
熊からも守ってくれるのかな。





















さて、廃アパート。
ずっと夢にみていた場所。
窓ガラスも玄関も床も、殆ど残って無い。

 






















山の上から。
奥の建物だけ、なぜか色が違う。












帰りもまた4キロ近くの道を歩いて帰る。
黙々とただ前だけを見て歩く。
先頭を歩く自衛隊員は、ひょうひょうと進んでいく。
あの長靴は普通の長靴に見えて、実はドムのように下からジェット噴射でもしているんじゃないか。
と後ろから疑っていた。

北斗神拳では無いが、私はもう100%の力を出して頑張って歩いた。
限界なんて超えていた。
みんな、もう私をおいて逃げて!村の皆には私は最後まで戦ったとそう伝えて…」
というセリフを何度も飲みこむ。



なんとか全員、無事に生還。
そんな昭和炭鉱オフ。
夏になったら最訪問したいなぁ、と心底。


TOPに戻る。








inserted by FC2 system