糠南駅
2004年5月24日(月)
宗谷本線「ぬかなん」駅。
雄信内のひとつ手前の駅を今日は目指す。
めずらしく、看板が出ていたので、すんなり訪問する事ができた。
駅までの道。
わかるだろうか。
道が無いのだ。
スタンドバイミーよろしく、なんと線路を歩いて、駅まで行くのだ。
で、駅がこれ。
…。
物置では、無い。
繰り替えす、これは物置では無い。
これが駅舎なのだ。
同じ目的で、同じ名前がついている建物だとはとても思えない…。
開ける瞬間、何か飛び出してきたらどうしようと、ドキドキ。
駅の中は、いたって普通。
時刻表とか、なぜかパチンコ漫画雑誌とか。
秋に再訪問した時には、駅ノートが置いてありました。
(また行ったのかよ、という突込みは届きません)
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さて、次は、
2001年に廃駅となった「上雄信内駅」を目指す。
この「上雄信内駅」は、駅までの道が一切無い。
危険極まりないが、線路沿いを歩いて行くしかないのだ。
という事で、
高所恐怖症の人は渡れなさそうな橋を渡り、山を越え、駅を目指して歩く。
線路は続くよどこまでもー♪
と歌いながら歩く、歩く。
さーんぽー、さーんぽー♪
今ならトトロだって歌える。
しかし、30分以上歩いてもつかない。
そんな時、向こうから、黄色いヘルメットの人影。
線路工事のおじさんが2人、こっちに向かって歩いてくる!!!
マズイ!
怪しい人だと思われる(間違ってはいない)。
変な人だと思われる(間違ってはいない)。
あぁ、線路沿いって、歩いちゃダメだよな…。
怒られるか!?
ともう、ドキドキしながら接近。
そして、おじさんと1メートル近づいた時、
これ以上無い笑顔で「こんにちはー」と愛想よくご挨拶。
「…何してるの?」と聞かれたので、
「上雄信内駅に行こうと思ったんですけど、無いんですよねー。
もう、全部なくなっちゃったんですか?」
と質問すると、
「ああ、もう全部とっぱらっちゃって、無いよ。まぁ、それらしき跡はあるけど…」と。
「そうですかー。わかりました。ありがとうございます。
じゃあ、戻りますー。」と立ち去ろうとする私に、
「もしかして、「ぬかなん」から歩いてきたのかい!?」と
おじさん、異星人を見るような目で私を見ながら、驚きの声をあげる。
「ええ…「上雄信内駅」までの道が無いと載っていたので…。」
「…まぁ、気をつけてな。そうそう、あと5分で通過列車がくるから、
安全な所にいなさい。姿が見えないよう、隠れてた方がいいよ。」
というありがたいアドバイスも貰ったので、そのとおり、草の陰に隠れて、
通過列車を見送りました。
あのおじさんが私の事をどう思ったのか…。
変人だとは思われただろうな…。
いい年齢した女がひとりで、3キロの線路を歩くもんな…。
しかも、目的が廃駅ときたもんだ。
しかもその道のり、凄すぎだし。
自分でもどうかと思う。
私と同じ行為をした人が、日本にあと10人はいるだろうが、
理解はできない。
「上雄信内駅」を見ることはできませんでしたが、
楽しかったです。
天気も良かったし。
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