6月10日


光があれば影ができる。

例えば、非常階段とか屋上とか。
日曜日のデパートの売り場なんかは人でごったがえしているが、
少しだけ移動すると全く人の気配が無くなる。

たまには、そんな場所をご紹介。
廃墟でも立ち入り禁止の場所でも無い、そこはただ人があまり訪れない場所。





ドンキホーテ札幌店。
平日でも休日でも昼間でも夜間でも、常に人のいる大型商業施設である。
1〜4階まではドンキホーテ。
5階はGEO。
そして、6階にも実はテナントがある。

6階には普通のエスカレーターでは行けない。
1階と5階にしか繋がってない非常階段」でしか行けない。
(2〜4階は防火シャッターでその道はかたく閉ざされている)
まるでそこに人が訪れてはマズイかのような印象を受ける。








さて、階段を上り6階到着。
目の前は、雑貨売り場。
上にも売り物の人形とかが飾られているが、怪しいw




下とは違い、暗く静かな店内。
あれ、ここ、立ち入り禁止の場所?と冗談抜きで不安になってくる。






職員専用通路では無い。
繰り返す、ここは職員専用通路では無い。
ここを抜けると、美容室へ行ける。

左側には商品の入ったダンボールが無造作に置かれていた。







暗くてよく分からなくなってしまったが、奥の黄色い鉄のドアが怪しいカルチャー教室。
その手前はレトロな床屋。
その手前が普通の歯医者。
奥はアクセサリー売り場。

休日の昼間だというのに、人の気配が無い。
営業中だというのに、この薄暗さ。
不法侵入者の気分になってくる。










屋上…ではないけど、外にも出ることができる。



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ここは、地下鉄東区役所前にある「ショッピングセンター光星」。
見た目はちょっと古臭い感じがするが、中はもっとすごい。
実はここは30年前から時間が止まっているんだ、と誰かが言ったら、私は信じてしまうだろう。

















 


歩道橋からも店内に入る事ができる。
シャッターが少し閉じている気がするが、キニシナイ。


店内は、衣類が売ってたり、肉屋さんとか八百屋さんが入っていたり。
画像でお見せできないのが本当に残念だが、自分の目で見て欲しい。
看板、電球、雰囲気…何もかもが本当にレトロなのだ。
お客さんは普通にいる。














 

2階の半分位が画像左のような空きスペースになっている。
どこからどこまでが関係者以外立ち入り禁止区域なのか不安になる。



中央階段。












 


暗い階段をぬけると、そこは屋上。
マンションの屋上と繋がっていて、ちょっとビックリする。







みんな夏が来たって浮かれ気分なのに
キミはひとりさえない顔をしているね
そうだキミに見せたいものがあるんだ♪

(ゆず 「夏色」より)

そんな歌を口ずさみながら、自転車をこいだ休日の午後のこと。


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6月20日

友人の家に遊びに行く。

キレイな積み木があったので、何気なく積んでいた。
これが思いの他面白い。

組み合わせが自由で、好きなカタチで飾っておけるのだ。



 

 


ちなみに下の木のブロック。

最初は、テーブルにバラバラのパーツがゴロゴロ転がっていただけだった。
友人が、「それ、うまく組み合わせると正方形になるんだよ。」というので、早速チャレンジしてみた。
何も考えず適当に組む。
すぐに正方形になったが、パーツがひとつ余ってしまった。

それを見た精神科の看護婦の友人がポツリ。
「ああ…どっか空洞になっているんだね…。
普通は、真ん中からスキマができないようにちゃんと組んでいくのに…。」



この積み木で心理テストができるとしたなら、
私の性格は間違いなく「雑」とヒトコト書かれて終わるだろう。

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6月21日


やっと貰えた計画年休。
待ちに待った平日の一人ドライブ。
いつもは、朝ギリギリまで目覚めない私が、ワクワクしすぎて4時に起床。

デジカメとささやかな夢とあらゆる方面の感謝の気持ちをリユックにつめて、
私は部屋を飛び出す。


行き先は、穂別町の福山小中学校。
緑に囲まれ、ひっそりとしている。
木造モルタルなので、床は所々抜け落ちていた。


 





玄関。
靴箱らしきものと、すのこだけが寂しく残っていた。


























ボイラー室へは床が抜け落ちていて、行けなかった。









天井も壁も床ももう疲れている。
どこかで鳥が鳴いている。
どこかで水が滴る音がする。

















教室内部には、机も椅子も何も残されていなかった。



















まるで緑色の絨毯が敷かれているかのようだ。
独り残された、ストーブ。
朝日が優しく照らしていた。




















まるで逃げ遅れた消火器が倒れているかのようにも見える。



































食堂発見。
失礼します。









床の模様が食堂っぽい。






昭和63年…20年前の新聞が床に転がっていた。



























 

 

あまりモノは残っていない。
大きな冷蔵庫の中も空っぽ。
ジンギスカン鍋があるのが、北海道っぽい。




























まだ、みはってる?





























さて、次は体育館方面…ってここも床が抜けているよ…。



なんとか奥へ。




















小さな体育館。
さすがにここは丈夫にできているらしい。



























教室に居なかった椅子。
ここに居たのね。






















この学校の周りを歩いていると、廃屋がいくつか発見できた。
雑草は私の背よりも高くなっている。










学校の裏を歩くと、馬が散歩…なのかよく分からないが、放置されていた。



人の恋路は邪魔をしないけれど、蹴られて死んでも困るので、避難、避難。































その近くの廃校長和小学校。
解体途中の模様。




記念碑。
まっぷたつになったものを、補修したようだ。





 









小学校の向かいの神社。
鳥居もすっかり朽ちている。




この先は誰の領域か。


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