クッキングファイター好





 FAの試験もうすぐだな、と思いつつ、
 いそいそとプレステを接続。
 さぁて、何をしようかな。


 目に飛び込んできたゲームは、「クッキングファイター好」。

 


 前に友人が数本のソフトと一緒に貸してくれたものだが、説明書が無いので手をつけていなかった。
 でも、裏面の簡単な解説(?)を見てみると、

 「天地を揺るがす新ジャンル「料理アクション」見参!!

 手に汗握る白熱のストーリーと迫力の演出!!

 豪華声優人による熱き料理解説は必見!!

 500品目を超える心の料理を極めれば、あなたも明日から超龍厨士(クッキングファイター)!!!





 …なんて面白そうなゲームだろう。
 (新ジャンルとか新システムと書いてある事と、クソゲーの確立は比例する。)


 きっと説明書が無くてもプレイできる。
 これまでの経験上、間違いない。


 で、いざ、スイッチオン。

 初めに現れたのは会社のロゴ。
 その名も「日本一ソフトウェア」
 しかもボイス付きだ。


 いやぁ、プレイヤーをこんなオープニングからフリーズさせるとは。
 さすが、日本一と謳っている会社だけある。
 恐れ入った。
 どれどれ、その日本一とやらを見せてもらおうか。


 説明書が無かったので、多少不安だったのだが。 
 やはりいらなかった。
 ゲーム開始、15分
 フル、アニメ。
 選択肢とか、一切無し。
 


 このゲーム。
 某料理店から話は始まる。

 ざわめく店内。
 客A「ところで聞いたかい?最近、味魔王ってのが白い髪の女を探し回っているって話」
 客B「ああ、手段を選ばず、片っ端らから白い髪の女をさらっていくってアレだろ?」
 客A「この所、どこの村も不作続きで参っているっていうのに、迷惑な話だぜ」

 ・・・・・・???
 この村の人たちは、人間も食べているというのか?
 人さらいと不作と関係あるのか?

 そんな疑問をプレイヤーに抱かせながらストーリーは淡々と進行していく。
 で、そんな中、主人公「ハオ」が店内に入ってくる。

 「お客さん、何にしますー?」と注文を聞く店長に、
 「白い髪の女はいるか?」と尋ねる主人公。
 店長「貴様!なぜ白い髪の女を捜している!?さては味魔王の手先だな!?」
 と「おたま」を、ハオに向かって振りかざし、主人公に襲い掛る店長。
 その振り下ろされる「おたま」を箸で挟んで防御する「ハオ」。

 そんな細い箸で、力いっぱい振り下ろされた中華用のおたまを挟んで止めるのは無理があるだろう、とか。
 そもそもその箸はどっから出したんだ、とか。
 突っ込みたくならないと言えば、嘘になるが。。

 だがしかし、我慢しろ、1000めぐみ。
 この時点でイチイチ突っ込みを入れていては、
 この先持たない気がす
る。



 で、この後、店長の妻こそが「白い髪の女」である、との説明がある。
 そして、現れる、敵キャラ。
 そこで、セーブできる画面になる。
 さっそく、セーブボタンをポチっと。


「セーブ中!!」(←本当にこんな表示。もちろんボイス入り。)

 …ウザイ。

 ちなみに、ロードも同じく叫んでくれる。
 無駄に熱い。



 この後、店長の妻を奪いに来た、味魔王の手先という敵キャラと店長が、勝負する事になるのだが、
 いつの間にか(「敵キャラが店長に痺れ薬を盛った」と、ただそう主人公に説明されるだけ。
 いつ、どのようにして、かは不明。本当に不明。)
 店長が敵に痺れ薬を盛られて、動けなくなってしまい、
 代わりに主人公「ハオ」が戦う事に。

 まぁ、この敵キャラが持っている包丁が、画面によって大きくなったり小さくなったりするとか、
 どこからともなく突然鶏を取り出したりとか、
 不可解で不条理なストーリー展開は、相変わらずプレイヤーを置いていく。


 で、やっとゲームが始まったな、と思えば、
 なんともまた突っ込み所満載のアクション・バトル。
 しかもすぐ終わる。
 これは本当にゲームか?
 アニメーションがメインで、ゲームがオマケのようだ。
 


 で、第2話。

 第1話と同じ店構え、同じ客層だが、違う店らしい。
 この回でも、前回の客AとBが「この店の麻婆豆腐は美味い!」と褒めている。
 「どこの店も不作でどんどんつぶれているというのにな」
 …でたな、お得意の不作
 その説明は全く無駄だと思うのは私だけじゃないだろう。


 で、ここの店長であり、今回のライバルは、女、アニス。
 代表料理は「活火山麻婆豆腐」。
 この、アニスさん。無駄、無駄、無駄ァァァ!と叫ぶなど、
 まるでジョジョの奇妙な冒険に出てきそうなキャラだ。
 (ちなみに「当たり前、当たり前、当たり前!!」バージョンもある。)

 そして、フラリと店に入ってきた主人公ハオを見て、
 その服装(カッコ)は、あんたも料理人だね?とアニス。

 まてまてまて。
 どこからどう見たら、ハオが料理人に見える?
 あやしげな赤いマント。背中には剣がささっているし、オマケに髪は長髪でボサボサだぞ?
 

 そして、主人公ハオは、アニスの作った活火山麻婆豆腐を食べて、
 「山椒が火山灰、ひき肉が溶岩、豆腐と煮えたぎったスープがマグマをあらわしているのか!
 ああ、豆板醤の辛さでアタマが大爆発を起こしそうだ!!
 ウマイ、美味いぞー!!!!」
 
 と大絶賛したかと思えば、
 一呼吸置いたあとに吐いたセリフは、
 「…ダメだ。この料理は全然なっちゃいない。」


 …おかしいですよ、カテジナハオさん。
 
 そう言われたハオに対し、
 「私の料理がマズイ?そんな事は物理的にありえない!」と反撃するアニス。
  
 …おかしい、おかしいよ、みんな。
 子供がプレイしたら、日本語を間違って覚えてしまうぞ。
 それとも、アレか。無意味なジョークか。
 ワザとか。狙っているのか。作っているのか。



第3話。

 主人公の過去が明かされていく回。

 またもフラリと立ち寄った料理店から話は始まる。
 そこには、一部分だけ髪が白くなった少女、クミンがいた。
 「その髪は…」と主人公、ハオ。
 「ああ、これですか?病気じゃないんですよ。3年程前から突然色が変わって…。」
 よくわからない言い訳だが、病気持ちが飲食店をやるなんて、イメージが悪いから誤魔化しているのだろうか。
 
 そして、奥から現れるクミンの母親。
 「おや、お客さんかい…ゴホゴホゴホ!!!!」
 と咳払いをワザとらしい位繰り返す。
 



 そして、主人公の回想シーンに入る。
 そうやら、ハオの母親は髪が白くなる病気にかかり、
 父親によって殺される。
 オマケに主人公も滝に落とされ、殺されかかったのだー…。
 
 
 この親子。「北斗百列拳」を交し合うなど。
 この父にして、この子あり、といった感じ。
 



 それにしても、このゲーム。
 全体的には、Gガンダムとミスター味っ子だが。
 いろんな漫画の雰囲気が終始盛り込まれているようだ。
 そして、この回で、クミンの母親は、ハオの父親によって再び殺され、
 主人公と一緒に旅に出ることになる。
 

第4話。

 今回は、「スクライド」だ。
 ハッカクなんて、あのスイカを使って瞬間移動する男にそっくりだし。
 クミンというヒロインは「がんばって、がんばって、ハオ!」と言う所など、まんま「かなみちゃん」。


  
 でも、この回で、

 謎の忍者、味影が登場(自分でそう呼べ、と命令)。
 そんな味影に向かって、
 「ねえ、ハオ、変よ、あの人!変な人だわ!」とうろたえながらも訴えるクミンには、苦笑い。

 何を今更。
 変な人はもうすでに余るほど出ているじゃないか。
 クミン、お前も充分変だし、しかも話し掛けている相手もお釣りがくる程の変な人だぞ。。
 それってギャグで言っているんですか?と言いたくなる。
 



 
 結局、最後までクリアーしました。
 オススメはしませんが、Gガンダムが好きで、クソゲーが好きな人、時間に余裕がある人は、
 1度プレイしてみるのもいいのかもしれません。
 
 昔プレイしたパウンサーというゲームもアニメーションばかりだったが、もう、比べ物になりませんでした…。




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